[FcWM Ver. 1.90 暫定マニュアル]
2008/11/03 (C)Yoshi Ishijima
2008/11/17 誤記修正(「jukugo4.fcw」のフォントの既定値の説明で数字が違っていた(^^;)
FcWMは、Windows Mobile用の、データ作成が簡単な単語カードソフトです。
改行も入られるので、広い画面が有効に使えます。(^^)
操作は片手で可能。スタイラスは不要です。
データはテキスト形式なので、パソコンや(やろうと思えば)Windows Mobileのエディタで作成できます。
カードは、通常のめくり方の他、裏→表の順にめくることや、最後のカードから、あるいはランダムにめくって行くことが可能です。
表示用フォントは、好きな種類・サイズを指定できます。
データのフォーマットは、拙作の他の単語カードソフト FcSA(WX310SA用)、FcJM(702NK用)、FcJM Viewer(Windows用)と互換性がある .fcs形式と、FcWM独自の、より高機能な .fcw形式が扱えます。
動作確認は、W-ZERO3 [es] でのみ行なっています。
他のディバイスでの動作を確認された方は、ご連絡いただけると幸いです。
[Ver. 1.70からの変更点]
・任意の種類・サイズのフォントが使えるように。(旧版では、種類・サイズとも2種類から選べるだけだった(^^;)
・アイコンができた。やっと。(^^;
・指定した画像ファイルが存在しなくても、強制終了しないように。
・ランダム・モードで先頭に戻る時、再度シャッフルするかしないかを選べるように。
[インストールの仕方]
FcWM.cab をディバイス(W-ZERO3等)にコピーして、実行。
.NET Compact Framework 2.0 がインストールされていない場合は、インストールしておく。
サンプル・データは、"FcWM"フォルダを丸ごと、ディバイスの "My Documents" フォルダの下にコピー。
データをSDメモリーカード上に置きたい場合は、"\FcWMSD" というフォルダを作成し、その下に"FcWM"フォルダの中身をコピーするか、フォルダ名を"FcWM"から"FcWMSD"に書き換えてからSDメモリーカードのルート・ディレクトリにコピー。
そう言われても良く分からないという方は、FcWMD.cabをディバイスにコピーして実行すると、本体の"My Documents"の下に"FcWM"フォルダが作成され、その中にサンプル・データがコピーされる。(但しこの方法では、「シルエットクイズ・都道府県」はコピーされない(^^;)
※サンプルデータは、ファイル名が Ver. 1.70 に同梱のものと同じなので、上書きしたくない場合は、ファイル名を変更するなどして対応してください。「英作文ヒント付き・形容詞編(^^)」と「シルエットクイズ・都道府県」は、Ver. 1.70同梱のものから変更がないので、既にコピー済みの場合は再度コピーする必要はありません。
[取り敢えずの使い方]
「プログラム」から「FcWM」を実行。
「ファイル」「本体」「100nin」と選択すると、「百人一首」のデータが開く。(データをSDメモリーカードに置いた場合は、「本体」でなく「miniSDカード」を選択)
表紙(データの説明)が表示されるので、取り敢えず「ok」か「決定」(十字キーの中央)を押して次に進む。
十字キーの「▼」でカードを1枚めくる。「▲」で1枚戻る。(「8」「2」キーも使用可。但し、入力モードが"かな"や"アルファベット"でなく"数字"になっていること)
「メニュー」「先頭へ」「先頭へ」で、最初に戻る。
取り敢えず終わらせたい場合は「ok」。
※このデータは「画面分割」がデフォルト(既定値)になっているため、「裏面」を表示する際、「表面」と同時に表示される。
※表紙(データの説明)が書かれていないデータでは、表紙は表示されない。
[パターン・画面分割]
パターンの変更が可能。
カードを「表」→「裏」とめくるのでなく、「裏」→「表」とめくって行くイメージ。
英語の単語カードなら「英語」→「日本語」だけでなく「日本語」→「英語」、百人一首なら「上の句」→「下の句」だけでなく「下の句」→「上の句」の順にめくって行くことが可能。
「メニュー」から、「表→裏/裏→表+画面分割」を選び、「1→2(表→裏)」で「表」→「裏」に、「2→1(裏→表)」で「裏」→「表」に。
この時、「画面分割」をするかしないかも同時に選択する。
字数の関係で画面分割すると画面に入り切らない場合(サンプル・データのeng_adj)や、分割しても意味がない場合(サンプル・データのjukugo4)等は、画面分割をしないようにすると良い。
小さいフォントなら分割で画面に収まる場合でも、大きいフォントを使うために分割をしないという手もある。
※画面の分割位置は、カードの最上部から226ドットに固定してある。
ランドスケープ(横画面)で使う場合、分割すると下画面が極端に狭くなってしまうため、特別な事情がある場合を除いて分割すべきでない。
(ランドスケープでの使用は、そもそも推奨してない。(^^; 理由は、片手での操作がしづらくなるランドスケープ・モードをわざわざ使いたくなるような状況を作者が思い付かなかったため、結構適当に作ってあるから(^^;)
[リバース・ランダム]
トリック数(「表」「裏」の1セットを「トリック」と呼ぶ)が多くなってくると、「最初の方は何度も見るけれど、後ろの方はあまり見ない」などということになりがち。(^^;
「リバース・モード」を使えば、最後のトリックからめくって行くことが可能。
この場合も、パターン(「表→裏」か「裏→表」か)は、変わらない。
メニューから、「正順/逆順/ランダム」を選択。
「リバース」で、逆順になる。
本当に覚えられたのか、単に順番で覚えただけなのか、心配になるというのもありがち。(^^;
「ランダム・モード」を使えば、ランダムにめくって行くことも可能。
表示されるトリックの順序をランダムにする。
ランダムと言っても、同じトリックが2度出たり、あるトリックが最後まで出ないということはない。
やり方は、「リバース・モード」と同様にして、「リバース」を選ぶところで「ランダム(トリック番号表示)」または「ランダム(位置表示)」を選ぶ。
「ランダム(トリック番号表示)」を選べば、元のデータで何番目のデータが表示されているのかが表示されるので、本当にランダムにめくられている感じがするが、その番号自体に意味があるようなデータでは、それがヒントになって答えがわかってしまう場合がある。
そのような場合は、「ランダム(位置表示)」を選ぶ。今回、何番目にめくったトリックかが表示されるので本当にランダムなのか心配になるが、もちろんランダムにめくられている。また、何枚めくったのかわかるので、「もうすぐラストだ」とか「まだまだたくさんある」等がわかる、という利点もある。
この2つのランダム・モードは適宜、使い分けると良い。
[左右キー]
何度かに分けて、例えば、「今日は21〜40。明日は41〜60を覚えよう」などという場合に、出発点の21や41まで「▼」で移動していては時間がかかってしまう。
そのような場合は、十字キーの「右」キーを使えば「裏返さずに」次のトリックに移動(1-1の次は2-1。その次は3-1のように)できるので、素早く移動可能。
「60から41に戻りたい」などという時は、「左」キーを使えば同様に素早く移動可能。
「右」「左」キーの代わりに、「6」「4」キーも使用可能。
この機能は、答えが分からない時に取り敢えず先に進んで、後で戻って来て見直したい時にも有効。
[フォント]
洋ぽん用FcSA と異なり、FcWM では表示用フォントの変更が可能。
「メニュー」「フォント」で、2つのフォント、2つのサイズから好きなものを選べる。
後述のように、FcWM1.90から、任意のフォントの種類・サイズを指定できるようになった。
使いたいフォントは、あらかじめデータの中で指定しておくことが推奨される。
そうしておけば、わざわざデータを読み込む度にフォントの指定をする必要がなくなる。
「メニュー」「フォント」で指定できるフォント以外をデータの中で指定していた場合、上記の方法でフォントを変えてしまうと、元のフォントに戻すためには再度データを開き直さなければならない。(^^;
[ファイル]
他のデータを見る場合は、「ファイル」「本体」(または「miniSDカード」)として、好きなデータを選ぶ。
従来の.fcs形式のデータも、新しい.fcw形式のデータも、区別無く選択可能。
新規にデータを読み出すと、「正順/逆順/ランダム」「表→裏/裏→表+画面分割」「フォント」は全て既定値になる。
[サウンド]
1人で学習している場合、せっかく正解を出しても、「誰も褒めてくれる人が居ないので時々むなしくなる」という問題がある。(^^;
そのような場合、「メニュー」「サウンド」「サウンド・オン」とすることで、サウンド機能を有効にできる。
正解を出した場合、(セルフ・サービスで(^^;)「3」キーを押すと、「ぴんぽ〜ん」という音が鳴り、自分で自分を褒めてあげることができる。
並の正解でなく、"素晴らしい正解"を出した場合は、(セルフ・サービスで(^^;)「9」キーを押すと、「ぴんぽん」が3回続けて鳴り、より高い充実感を得られる。
また、自分に厳しくありたい人は、不正解の場合、(セルフ・サービスで(^^;)「1」キーを押すと、「ぶーっ」という音が鳴り、「もっと頑張ろう」と自分に気合いを入れることができる。
さらに、しょーもない間違いをしてしまった場合、(セルフ・サービスで(^^;←しつこい(^^;)「7」キーを押すと、バッハの名曲「トッカータとフーガ」の有名なフレーズが鳴り、自虐的気分をより強く味わうことができる。
キーを押しても音が鳴らない場合、「音量」がゼロになっていないか、オフになっていないか、テンキーが数字入力モードになっているか等を確認。
※この機能は、はっきり言って非常にしょーもない機能であり、使う事によって余計むなしくなる場合もあるため(^^;、デフォルト(既定値)はオフになっている。
使う必要は全くないし、使うにしても、むなしさを増大させない程度に、ほどほどに使うことが望まれる。(^^;
[サンプル・データの説明]
100nin.fcw 百人一首
小倉百人一首。
上の句の読みの、あいうえお順に並べてある。
eng_adj.fcs 英作文ヒント付き・形容詞編(^^)
英語教師をしていた頃に使っていた、自作の教材の使い回し。(^^;
文字数の関係で画面分割すると収まらないので、画面分割なしにしてある。
このデータは、.fcw形式でなく、.fcs形式になっている。
genso.fcw 周期表(第1−第7周期)
第1・第2周期のみ、10個だけだったのを、今回、第3〜第7周期を追加して、全部で109個の元素を収録!(^^)
soccer.fcw ドイツ語サッカー用語
ドイツ語の特種な文字「ウムラウト」「エスツェット」が正しく表示できることの確認用に作成。
サッカー用語なのは、作った頃にドイツワールドカップがあったから。(^^;
文字数が少ないので、かなり大きいフォント(36ポイント)をデフォルト(既定値)にしてある。
jukugo4.fcw 思い付きで作った漢字クイズ(^^;
2字熟語を4つ作るクイズ。
デフォルト(既定値)に「等幅フォント」を使用。(プロポーショナル・フォントだとレイアウトが乱れてしまう)
小さいフォントを使えば画面分割も可能だが、データの性質上意味がないので、画面分割なしにしてある。
また、「ランダムT」をデフォルト(既定値)にしてあるので、新規で開く度に違う順序で問題が表示されるようになっている。
思い付きで短時間で作ったので、別解があるかも。(^^;
答え→問題の順でめくるのは、意味がないのでやめた方が良い。(^^;
sq_ken.fcw シルエット・クイズ 都道府県
シルエットから、都道府県名を当てるクイズ。
このように.gif形式の画像をデータに組み込むことができる。
[自分でデータを書く方法]
FcWM 1.70 では、従来からの .fcs形式のデータと、より高機能の .fcw形式の2種類のデータを扱うことが可能。
更に FcWM 1.90 から、任意の種類・サイズのフォントが使えるようになった。
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基本となる .fcs形式の書き方。
サンプル・データの eng_adj.fcs が .fcs形式のデータ。
自分でデータを書きたい場合は、パソコンを使ってこれをエディタで開き、別名で保存(拡張子は.fcsのまま)し、書き換えれば良い。
もちろん、やろうと思えばパソコンでなく、W-ZERO3等のディバイスでも可能。(^^;
保存する際は、「Unicode (UTF-8)」、改行コードは「LFのみ」で保存すること。
「LFのみ」にしてある理由は、FcSA、FcJMとの互換性のため。
書き換えたファイルは、"My Documents\FcWM"の下に置く。
SDメモリーカード上に置きたい場合は、ルート・ディレクトリに"FcWMSD"という名前のフォルダを作り、その下に置く。
〜)Titleの前まで
データ形式のバージョン。「FcSA 0.60 Data」固定。1行で書く。書き換えないように。
)Title〜)Remarkの前まで
タイトル。1行で書く。長さは、画面に収まるように。
)Remark〜)Cycleの前まで
データの説明。理論上、何行書いても良い。
)Cycle〜)Dataの前まで
1行目が「表面」。2行目が「裏面」。半角6文字程度まで。
)T〜次の)Tの前まで
トリック1つ分。)1の後に「表面」、)2の後に「裏面」の内容を書く。
改行を入れて、複数行書くことが可能だが、画面に収まるように書くこと。
トリック数を増やしたい時は、増やしたいだけこの部分を追加。
データの最大トリック数は、取り敢えず200にしてある。
"----------------------------"の部分は、見やすくするために付けているだけなので、"-"の数は適当で良い。と言うか、実は書かなくても良い。(^^;
この形式のデータ・ファイルは、FcSA、FcJM、(Windows版の)FcJM Viewer と互換性があるが、FcWM は画面が広いので、FcSA、FcJM では表示し切れなくなる場合がある。
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より高機能な .fcw形式の書き方。
.fcs形式のデータをエディタで開き、1行目の「FcSA 0.60 Data」を「FcWM 1.90 Data」に書き換え、拡張子を .fcw に変えて保存すれば、取り敢えず .fcw形式のデータになる。
やはり文字コードは「Unicode (UTF-8)」でなければならないが、改行コードは「LFのみ」でも「CRLF」でも「CRのみ」でも構わない。
ただ、これだけでは、.fcw形式で書くメリットはない。(^^;
フォントのデフォルト値(既定値)を指定する
パターン・画面分割のデフォルト値(既定値)を指定する
.fcw形式を使うと、各種のデフォルト値を指定することができる。
サンプル・データの「genso.fcw」をエディタで開くと、)Cycleと)Dataの間に)Fontと)Patternが追加されている。
)Fontは1行で、「サイズ,種類」の形式で書く。(間に半角の","が必要)
サイズは「S」なら16ポイント、「L」なら24ポイント。種類は「P」ならプロポーショナル(MS Pゴシック)、「M」なら等幅(MS ゴシック)になる(MはMonospaceの頭文字)。
FcWM 1.90から、任意のサイズ、種類の指定が可能になった。
「S」「L」の代わりに数値(整数)を書けば、サイズを自由に指定できる。
「MS Pゴシック」「MS ゴシック」以外のフォントを使いたい場合は、「P」「M」の代わりにフォント名をそのまま書けば良い。
その際、1文字でも間違うと、使いたいフォントにならないので充分に注意(特に、全角/半角の違いには注意)。
作者は、「18,DF行書体」と指定して、百人一首のデータを毛筆体で閲覧している。(^^)
フォントファイルは、あらかじめ \Windows\Fonts フォルダーにコピーしておく。
フォント名が「ユ」と表示されるが、これは「ユーザー指定」の意味。
サイズに少数値(10.5とか)を指定したり、フォント名にインストールしてないフォントを指定したりしてもエラーにはならず、何も指定していないのと同じ扱いになる。
)Patternも1行で書く。
「12」なら「表→裏」、「21」なら「裏→表」の順。
そのすぐ後に「S」を付けると、「画面分割あり」になる。
「genso.fcw」の場合は、「L,P」「12S」なので、「24ポイント」「プロポーショナル(MS Pゴシック)」「表→裏」「画面分割あり」がデフォルト値となる。
最初からパターンのデフォルト値を「裏→表」にしたいということは普通はないと思われるが、「表→裏」でしばらく学習した後で、集中的に「裏→表」で学習したい、と言う場合はあり得る。
そのような場合は、「12」の部分を「21」に書き換えて保存し直せば良い。
表紙(説明文)を付ける
めくる方向のデフォルト値(既定値)を指定する
サンプル・データの「jukugo4.fcw」をエディタで開くと、)Explanation、)Direction、)Fontが追加されている。
自分用に作った以外のデータでは、どのように使ったら良いのかわからない、という場合が生じ得る。
また、自分で自分用に作ったデータでも、久しぶりに開いてみると、どういう趣旨のデータだったか忘れている、などということもあり得る。(^^;
そのような問題に対処できるように、表紙(説明文)を付けることができる。
表紙は、)Explanationの次の行から書く。
理論上、何行書いても良いが、1画面に収まる程度に書くのが取り敢えずお薦め。
「jukugo4.fcw」では2行しか使っていないが、小さいフォント(9ポイント)で表示されるので、かなりの情報量を載せることができる。
この表紙は、データを開くと最初に表示される。
めくる順番のデフォルト値を指定するには、)Directionの次の行に「N」「R」「T」「P」
のいずれかを書く。
N...ノーマル(正順)、R...リバース(逆順)、T...ランダム(トリック番号表示)、P...ランダム(位置表示)となっている。
「jukugo4.fcw」の場合は、「T」なので、「ランダム(トリック番号表示)」がデフォルト値となる。
このデータのように、トリック番号と答えの間に特に関係がない場合は、「P」より「T」がお薦め。本当にランダムなんだ、という感じがする。(^^)
なお、「jukugo4.fcw」では、フォントに「36,M」が指定されているので、「36ポイント」「等幅」となる。
このように、フォントがプロポーショナルだとレイアウトが崩れてしまうデータでは、等幅フォントをデフォルトにしておくと良い。
画像データを使う
サンプル・データの「sq_ken.fcw」をエディタで開き、最初のトリックの部分を見ると、)1 g2hokkaido と書かれている。
g は .gif の g。2 は、「右上」の意味。(1 が「左上」、3 が「左下」、4 が「右下」になる予定だが、現在の所 2 しか使えない(^^;)
hokkaido が .gifファイル名(.gifの部分は書かない)。
)1 と g2hokkaido の間には、半角スペースを1つ入れる。
裏面で画像データを使いたい場合も同様。)2 g2hokkaido のようにする。
.gifファイルは全て、サブ・フォルダーに入れておく。フォルダー名は、データ・ファイル名の拡張子を除いた部分(この場合は sq_ken)と同じにして、データ・ファイルと同じ場所に置いておく。
ちょっとしたポイント
.fcw形式で付け加えられた )Explanation )Font )Direction )Pattern の4つの項目は、必要がなければ書かなくても良い。
)Explanation を省略すると、表紙は表示されず、データを開くとすぐにカードをめくる体勢になる。(.fcs形式のデータを開いた時と同じ)
)Font を省略すると、フォントは「16ポイント」「プロポーショナル」になる。
)Direction を省略すると、めくる順番は「ノーマル(正順)」になる。
)Pattern を省略すると、「表→裏」「画面分割なし」になる。
.fcs形式では、)Title )Remark )Cycle )Data の順序は固定だったが、.fcw形式では、)Title )Remark )Explanation )Cycle )Direction )Font )Pattern は、どの順番で書いても良い。
但し、「データ形式のバージョン」は必ず1行目に、)Data以下の部分は最後に書くこと。
何度も使っているうちに)Explanationの内容を覚えてしまい、いちいち表示されるのが鬱陶しくなってきた場合は、)Explanationの行を削除する等して、)Explanationの中身の部分を)Remarkの一部にしてしまうと良い。
そのため、)Explanationは、)Remarkの直後に書くのがお勧め。
[今後の予定]
実は、前に Palm Pilot (Clie) / Windows 用に書いたフリーソフトでかなり評判の良かった「5面式単語カード FcFC Palm / FcFC Win」というのがあるんですが、それを Windows Mobile 用に移植することを考えてます。
「5面式」というのは、通常の単語カードは「表」「裏」の2面しか持っていないのに対し、最大で5つの面をワンセットで扱え、好きな順番でめくることができるというもので、5つの面を「単語」「単語の意味」「例文」「例文の訳」「備考」に振り分けて使う、なんてことができます。(^^)
また、「問題」と「選択肢4つ」に振り分けて4択クイズを作り、正解なら「ぴんぽ〜ん」間違いなら「ぶーっ」という音を鳴らす等ということもできます。
Palm版 / Windows版を単に移植するのではなく、画像が扱えたり、画面分割ができたりという、FcWM の機能も取り込む方向で検討中です。
ただ、まだ仕様が固まっていない部分もあるので、いつ頃公開できるかは全くの未定です。(^^;
なので、そっちの公開より前に、FcWMのバージョンアップ版が出るかも知れません。(^^;
[その他]
FcWM Ver. 1.90 は、フリーソフトウェアです。
ご意見、ご希望、ご感想その他は、メールか、私のホームページの掲示板にお願いします。
ホームページ: http://yoshi.s206.xrea.com/
メール: ホームページに、作者宛メール送信用フォームがあるので、そこからお願いします。
ホームページでは、追加のサンプル・データの公開もしています。
2008年11月3日現在、「国旗クイズ・オセアニア編」「国旗クイズ・アジア編」「国旗クイズ・アメリカ編」「国旗クイズ・NIS(旧ソ連諸国)編 」を公開中です。(^^)
Ver. 1.70 で試しに同梱してみた Windows Mobile 6 Standard 用は、同梱してません。
全く反響がなかったので、開発を中止しました。(^^;
作者は実機を持っていないため、作っても使えないし……(^^;
[履歴]
2008/11/04
FcWM Ver. 1.90
・任意の種類・サイズのフォントが使えるように。(旧版では、種類・サイズとも2種類から選べるだけだった(^^;)
・アイコンができた。やっと。(^^;
・指定した画像ファイルが存在しなくても、強制終了しないように。
・ランダム・モードで先頭に戻る時、再度シャッフルするかしないかを選べるように。
2008/07/04
FcWM Ver. 1.70
・ファイル名を自由に付けられるように。(旧版では固定だった(^^;)
・SDメモリーカード上にもデータを置けるように。(旧版では本体にしか置けなかった)
・.gif形式の画像データを入れることが可能に。
・画面を分割して、表面と裏面を同時に表示することも可能に。
・フォントの既定値をデータ毎に設定できるように。(等幅フォントでないとレイアウトが乱れてしまうデータに便利。また、画面に余裕がある時は大きいフォントを使う、というようなことも可能)
・めくる方向、画面分割ありなしの既定値も、データ毎に設定できるように。
・ランダム・モードが2種類に。(「単純に今何番目」なのか「元のデータで何番目」なのか、好きな方を表示できる。元のデータで何番目なのかがヒントになってしまうデータに対応)
・「表紙」が付けられるように。(データ内容の説明を最初に表示できる)
・データの改行コードが、「LFのみ」だけでなく「CRLF」「CRのみ」でも扱えるように。
・選択されているフォント、画面分割ありなしを表示するように。(わざわざ表示しなくても大体わかると言われればその通りだが(^^;)
・ランドスケープ(横画面)でも使えるように。(使おうと思えば使えないこともない、というレベルだが(^^;)
・「サウンド機能」が付いた。(はっきり言って、しょーもない機能(^^;)
2008/03/21
FcWM Ver. 0.80
・W-ZERO3[es]用に移植
2007/01/02
FcJM Ver. 1.10
・702NK用に移植
2006/10/09
FcSA Ver. 1.00
・任意のファイル名が付けられるように
2006/09/24
FcSA Ver. 0.90
・"6""右"キーで次のトリック、"4""左"キーで前のトリックへ移動可能に
・トリック数の上限を100→200に。データのバイト数の上限を16,000→32,000に
・ノーマル、ランダム・モードに加えて、リバースモード追加
・内蔵のサンプルデータを「百人一首」に変更。WX310SA(洋ぽん)以外でも、百人一首のお勉強になら使えるかも。(その代わり、サイズが大きくなってしまった(^^;)
・データの読み込み中に「読み込み中」と表示するように(SDカードの場合のみ)
・「パターン」と「方向」の変更を、別のフォームで行なうように変更
2006/06/04
FcSA Ver. 0.70
・ランダム・モード追加
・パターン21で新規にデータを読み込んだ時、パターンは12に戻るのに、メニューにそれが反映されていなかった不具合修正
2006/05/22
FcSA Ver. 0.60
新規公開